文字は「鬼灯」と書く。
ほおずきには食用と観賞用があり、ナス科に属する。
日本では観賞用の認知度が高いと思うが、
海外では食用として栽培されているようだ。
名前の由来説はいろいろとあるようで
赤い実から連想した「頬つき(顔つき、のような意味合い)」や、
子供たちが実を鳴らして遊ぶ様子から「頬突き」とか、
カメムシ(ホオ)が汁を吸う姿から「ホオ好き」など、
さまざまだ。
かの有名な東京浅草の「浅草寺(せんそうじ)」では
毎年、7月9日・10日に「ほおずき市」が行われるそう・・・。
皮を割くと、ふわ~っといい香りがした。
食感はキウイや野イチゴを連想させる。
みずみずしく、さっぱりとした感じ。
思わず「あ、いい、いい・・・」と発する。
とても上品な味わいだ。
鬼北町の女性建築士、田中明美さん。
鬼北町で行われた等妙寺ウォーキングでお会いし
「持っていくから植えてみて」と声をかけて頂いた。

「こーんなに、おっきくなるよ!」
「体を元気にする成分が豊富!」
「香りがいい!味がいい!」
「一年中元気な植物!」
彼女は数あるほおずきの中から、鬼北町の風土に合った品種を
探し出して選び抜き、鬼北町の特産品として成長させ、
大勢の方が持ち寄る形で「道の駅 森の三角ぼうし」などで
販売ができるよう、各方面に働きかけをされている。

鬼北町農業公社で種を植え付けて、育苗に向けたシーンがテレビで
報道された。その報道に、彼女が登場したのも記憶に新しい。
普段は建築士会宇和島支部文化財委員会として、私も一緒に
活動させて頂いているが、鬼北町で眠っている畑を活用して
地域の活性化を図るよう、直接的にかかわる活動を開始され、
地域を元気にしたいという共通の思いを、この近辺から実現させていく
という取り組みは大変面白く、期待される取り組みではないかと思う。
「この間ハウスで種を巻いたらもう芽が出て、二月には収穫が
できるのでは?」と、彼女は話されていた。
一般的な食用ほうずきは、7月ごろから収穫が始まり、10月ごろに
ピークを迎え、3月ごろまで採れるよう。ハウス栽培では一年を通して
市場に出回っているようだが、それにしても丈夫なほおずきやなー!
私は苗を冬越しし、3月ごろ畑に地植えをして、その後はずっと畑に
根付いてくれるよう大切に育てようと思う。
果物のようにおいしいので、人に差し上げても珍しくて
喜ばれると思うのだ。
「天からの授かりもの」を頂いたような気持で感謝しております。
田中さん、ありがとうございます。