昨夜は初めて、庫裡を建てるお話が・・


いや、われわれにとってはお世話様になっている、


町外のお寺さんの役員さんからお願い説明会が・・


 


宗教法人というところに登記されるので、使われる和尚さんの財産とはならないが、ご本人も周りも寄付という形で資金集めとなる。自分の財産にならなくてもほとんどそのようなものかもしれない。100年を超えて140年も存在する日本建築だから、子孫へと受け継がれていくのだ。


お寺に限らず、住宅でも同じことが言えるだろう。


乱暴な言い方になりますが、建てた本人は家より先に死ぬ、だろう。思えば、少し前の住宅金融公庫ローンでは木造は25年もって返金・・あとは関係ない?・・それは技術者の心でまともにつくる家ならばなんの25年、50年、あっという間に元気に過ぎ、適度にメンテすれば半永久的かと思える持ち方になるはずだ。


 


日本人は長期展望の中で、日本の山田畑、国土、仕事環境を見渡して家を普請してきた伝統がある。高いところから俯瞰する先人の知恵は深いものだろう。国土がごみの山に変わらない永続的な作り方、時代の変遷、住む世代の家族に合わせた間取り変更を繰り返すことのできる基本構造・・


メンテナンスができて新時代に受け継がれていく良い家は、結果的にトータルコストが低く抑えられる。子孫は更に充実したお金の使い方へとまわすことができる。建てた後の世代が家をローコストでメンテして住めることは有難いことだ。だから次の世代のために今居る自分を認識して家を継いで準備をつないでいる。人の世も区別なくそういうことになるのだろう・・


 


だから、大勢の方に寄進して建てて頂くお寺の庫裡が、プレハブや張りぼてやメーカーズハウスでは本当のことにならない。


是非日本の伝統構法で永遠に臨んでいただきたい。


そんなことを強く思い・・誰が何と言おうが本当の仕事をすることの大切さは変わらない・・!と思う今夜だ・・


 


伝統構法の軸組+現在の建築基準法でやる。


そして将来の展望を+しながら・・


なぜか、土着の家とは少しずつ違ってくる。


基本を踏まえて、現代から未来に使う空間


いつの時代も過去から変わる工夫を重ねて今があるのではないだろうか。そして残されたものは、良いから、消せないから残って継がれていく。この重みはすごいものがある。


 


お寺さんの本堂、と様式を合わせた庫裡の話からつれづれに・・


一つの木造住宅にも未来の国土が健康になりますようにと、


願いを込めて


「じゅんかん物語の家」、木組みの大切さを愛する仲間とともに考えていきたい・・。 


 


 


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・・いかん、なんだかシーエムっぽいが、昨日訪ねてこられた方がいいものはもっと出すべきであると。確かに南予の建築技術者は宣伝が少ない。人目にふれてのみ人が選ぶわけではないが営業戦略のようなものや広告に無頓着、過ぎるし・・みたいな 。技術屋ばかしてる輩はその辺がまことにはがゆいのが本音ではあるというおはなしの一節・・