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松山の「木」に入る住まいの会から「木組み」による「祝谷の家」構造見学会に招待され、上棟中の様子を見せて頂いた。


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足元からてっぺんまで本当に木を組んで作り上げた力作がそこにあった。構想を練り上げ、ここまでもってくるには大変な作業だったろうと推察いたします。どの方面をとらえてもプラスにはたらく、素晴らしいお住まい、合理的な建築です♪


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祝谷の家のような、ほんものの木組みの家は重大な価値を秘めている。ただ木の一部をあらわにして強調したり、飾り付けているのとはまるっきり違うことを知ってもらいたいと思います。


木組みの家というのは

木と木を組み、栓で止める。抜いてばらせば解体もできて修理、(部品の)使いまわしができる伝統構法の家のことをいう。

貫構造で地震のとき粘りを発揮します。柱に貫がかみ込み一気に破壊されません。


なぜ貫構法がいいのでしょうか。

大地震の時、ビスや金物に頼る構造は耐力壁の面材や筋違の接合部に超える力が掛かると、実験などで側面にはみ出したり、一挙に力を失ったりする想定外の怖さが指摘されているからです。


これは現在の建築基準法が伝統構法について研究不足のため法的にほとんど取扱いされてこなかった。外来の鉄塔をつくる場合に三角に組み鉄板をビスでとめるところからやってきた在来工法は、木を組む伝統構法には無理な発想だということです。

2012年12月のブログにも記しましたが、

今日本の伝統構法の解析、実験が繰り返され新しい設計法を3通りにつくろうという作業が行われており、これから1年半後にまとまるかもしれません。


日本の山、地域産業、環境保全、日本の技術継承・・どこをとらえても良いほうに向かう国の指導がやっとはじまりました。一方では伝統技術を習得発揮する循環を絶たれてきた職人の世界が、これから10年もすると最高の職人技術がつぎつぎ途絶えてしまう危機に瀕しています


インパクトレンチでビスをぬうことが主になってしまった家の造りばかりから、社会が総合的に本物の家つくりに頭を切り替えていく時期はもう待ったなしの状況に来ているといえます。


そのことを松山の「木」に入る住まいの会さんも訴え、私ども南予の「木組みの家宇和島」研究会も取り組んでいる最大のテーマだと思います。


これまで各種メーカーさんの宣伝の強さと体制づくりによって、世間の目はそっちのほうに向いていたけれども、最近では消費者も次第に木の持つ良さを求める意識が高まってきたといわれています。私たちも引き続き前進していきたいと思います。


ワークショップ「き」組ゼミでの縁があって以来、

㈱世企の井上様には多くのことを学ばさせて頂いてます。


「木」に入る住まいの会、藤本様とも会えて大変お世話様になりました。ありがとうございます。