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兼松紘一郎、兼松設計主宰、(社)日本建築家協会、建築アーカイヴ委員会・・DOKOMOMO・JAPAN幹事長ほか数々の会所属・・


 


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アントニン・レーモンドとは・・


 


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1950年代に建てられたもの


 


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鬼北町庁舎の歴史的建築の意義


東京工業大学大学院理工学部研究科教授:藤岡洋保先生


1952年前後の建物・・


 


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HP(双曲放物面)シェル構造の屋根


1952年当時、3つの先行事例しかなかったといわれる、最先端の技法を庁舎の屋根に使っている。1958年早稲田大学材料研究所で安全性の確認をするため、10分の1の模型を作って実験が試みられたという。


 


1町の庁舎で人気のある設計事務所が設計監理を行うことは考えられない状況であった。中川軌太郎さんの熱い思いを感じる。


 


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しかもHPシェル構造を車庫にまで使うということは、並々ならぬ覚悟・・


私の幼いころは車庫がまだ現存していたのだ。


 


 


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1950年代


従来の丸ビルの外剛内柔から


光を取り入れ、外を軽く、内部で固める外柔内剛の近代建築思想に変化してきた


 


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鬼北町庁舎もこの流れに正統に位置している建物


 


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鬼北町庁舎の構造デザインを考える・・西澤英和 関西大学教授


 


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フロアーからの質問、感想


「歴史的資産価値としてどのくらいの文化財として認められる可能性があるか・・」


価値はそれぞれの人の立場によって感じ方が違うもの。先人の偉業について敬意を払い、よく話し合うことが大切ではないか。・・


少なくとも、登録文化財として申請すれば、認められると思う。


 


「耐震補強によってどのくらいの地震に耐えるのか・・」


それなりに計算が可能だが、戦後床荷重について変わっていない。さほど問題はない。目標は軽くシンプルにすること・・


整理整頓で7割が解決することもある。あと3割を余分な荷重をかけないよう薄く強く補強してやるとか・・


「耐震補強のあと、どのくらい持続してもつのか」


阪神淡路以上のよほどの大地震が来て、基準が見直されることがなければ、100年とかは大丈夫じゃないか。


「役場としての使用用途以外に用途変更は可能か・・例えば社会教育的建物として使うとか、文化発信の場として活用するとか」


用途によって床荷重とかの検討をするので、町庁舎のこれからのあり方についてよく話し合いがなされるといい。


 


甲岡鬼北町長:「説得力のあるお話に、庁舎がお宝に見えて参りました。M6.5の地震で倒壊すると告げられている。(限られた)財政と庁舎の安全性の狭間で悩んでいる。賢い選択肢とは?・・」


有識者会議を設置して話し合いを重ねていくことだと思う。


登録文化財として社会に訴えることで、社会から支援の道も受けられやすくなる。


耐震補強の方法については、調査をすることと、その調査内容から診断する人の考え方によって見立てが変わってくる。担当する人によって今の内容と違ったものになる可能性がある。クロスチェックも必要。


町内だけで悩まないこと。各町、南予、愛媛県と・・